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Channel: ジミー矢島の日記 | 高円寺ライブハウス ペンギンハウス
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ギターを弾こう   16

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皆さま 明けましておめでとうございます! 今年もこの「ジミー矢島の日記」 ほとんど役には立たないことばかりをまたつらつらと書いていこうと思ってますので、なにとぞ宜しくお願いします

 

さて、正月ですね 僕もこの三が日は八ヶ岳の自宅でぼーっと酒でも呑みながら過ごしている・・はずです すみません、この原稿年末に書いてますんで(笑)

今年の書き始めは・・・そうそう「ギターを弾こう」という連載があったよね それで何を書こうと思ったのだけど正月だし少しそれにつながるような話はないかなあ・・・

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そう、正月といえば「縁起物」というのがるよね こんなイラストを見つけた 縁起物を並べてあって、ええと「おかめ」「達磨」「大入り袋」「当り矢」「海老に鯛」なるほど「打ち出の小槌」「招き猫」そうかあ・・・「鶴と亀」ふんふん・・・ん!

 

亀?・・・そうかあ カメだ~!

 

というわけで今日はギターとカメの関係について書くね

「え、カメとギターって関係あるの?」・・・とギターのことよく知らない人はそう思うだろうねえ

おおいに関係あるんだよ・・いや、正確には「あった」ということなんだけど

MartinD28-0-w512

 

皆さん、よくあるアコギ それもスチール弦のものに必ずこういうものが⇒貼り付けてあるのは見たことあるよね これは「ピックガード」って言ってギタリストがピックを使って弾く時そのピックが当ってボディーが傷つくのを防ぐためにあるんだ これはアクリルなどの固めの樹脂や塩化ビニールなどでできている

これはマーチンのD-28というギターなんだけど

 

001そしてこのギター 僕が今使ってるテイラーのピックガードは黒ではなく何やら模様の入った褐色をしている これがいわゆる「べっ甲柄ピックガード」というやつで、べっ甲のような模様のやはり樹脂で出来ているのだけど昔はここに本物のべっ甲を使ってたのだ

 

 

ちなみにこのべっ甲の材料になったのが右の写真DSC_0043

「タイマイ」と呼ばれる海亀 その甲羅なのだ

かつてはべっ甲といえば櫛やかんざし、眼鏡のフレームなどさまざまなものに使われていてその美しさと肌触りの良さ、加工がしやすいなどからどんどん使われ、そのためこの「タイマイ」が乱獲されついに「ワシントン条約」で絶滅危惧種に指定され日本では1992年から輸入禁止になってる

 

しかし、楽器の世界ではこのべっ甲はかなり重要な素材だったのでかつては「ピックガード」それべっ甲ピックガードに「ピック」にもこれが使われていたのだよね(右が本物のべっ甲ピックガード 微妙に表面がうねってるでしょ)

 

今ではピックといえばセルロイドなどの樹脂がほとんどだけどかつてはピックはべっ甲が当たり前・・という時代があったのだ 今でも細々と(1992年以前に輸入された原料がまだわずかに残ってるらしい)べっ甲のピックそしてピックガードも作られているが、目玉が飛び出るほど高い

 

僕もべっ甲のピックを1枚だけ持っているがそれは僕の自宅の保管場所に大事に保管してあるgakki-de-genki_gp-t1 (写真は別のだよ)

たまに使ってみるのだけどあの独得の感触はやはり樹脂製のものとは違うんだよなあ・・・それにピッキングした時の音の艶がねえ・・・

そういえばギターに使われていた素材で現在は「ご禁制」になってるものがほかにもある 明日はその話ね

 

 


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