・・・と聞けばまあ・・・あのユーミンこと松任谷由美(当時は「荒井」だった?)が作って「バンバン」が歌っての大ヒットした曲をみんな思い浮かべるよね(若い人は知らないか)
では「いちご白書」って何だ?・・・そう聞かれてちゃんと答えられる人・・・どれくらい居る?
そもそもこれが映画のタイトルって知ってただろうか
あの曲がヒットしたお陰で、当時(75年)その映画を観に行った方も多かったかもしれない
ユーミンの歌詞を聞いてるとその映画がまるで甘いラブロマンスみたいな印象を持ってしまう・・・そう感じるのは僕だけだろうか ところが、実際っこの映画はとても社会性が強くて公開された当時劇場に観に行った僕はすごいショックとインパクトを受けたのだ
おおまかなストーリーは若い男女のカップル・・・二人とも大学生なんだけどその彼女のほうが当時その通ってる大学のやりかたに抗議している学生活動家で、彼氏のほうは最初まったく関心がなかったのだけどそのうちずるずると引きずられて、気がつくと自分のほうが熱心な活動家になってゆくという・・・当時はもうアメリカはベトナム問題の真っ最中で日本も学生運動がすごかった時期
そしてショッキングなラストシーン・・・大学に対抗して講堂の中に立てこもり座り込みをしている学生たちを警察隊が強制的に排除する・・・全員が床に円陣を組んで手で床を打ち鳴らしながらジョン・レノンの「Give Peace a Chance」を大合唱する・・・しかし一人また一人と警察隊に連れ去られてゆく 飛び交う悲鳴と怒号・・・そこで映画は終わる
それを見たとき僕が感じた憤りと悲しさやるせなさは今でもはっきり覚えている
今の若い人たちはタイトルくらいは知ってるかもしれないけど見たことないんじゃないかと思う
もし機会があったらぜひ見ておいてほしい・・・今の日本がまさにあの世界に向かっている・・・そんな気がするから
ちなみにこの映画の「サントラ盤」 ペンギンハウスにあるよ!