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Channel: ジミー矢島の日記 | 高円寺ライブハウス ペンギンハウス
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急行桜島(前)

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前にペンギンライブに出演した「谷口マルタ正明」がMCで 「今度インドに演奏旅行に行くのですが、その際に長い列車旅をしなくちゃならなくて・・・なんと28時間も乗るのですよ・・・想像がつかない」 と話していたが・・・僕には近い経験がある・・・いや、インドでじゃない 日本でだ

 

それは確か1973年のことだ

シンガー高田渡に誘われて僕は九州は熊本県の「人吉市」まで歌いにいくことになった ただし現地までの移動は自費で来いというので・・・当時は貧乏学生だった僕は一番安い交通手段を探した

すると当時は「学割周遊券」というようなのがあって確か期限が一週間で格安で区間のどの列車にも乗り放題、ただし急行列車まで・・・という条件だった そこで時刻表を調べると(当時はネットで検索なんてなかったので) 東京発西鹿児島行きの急行「桜島/高千穂」というのがあるのを見つけた いや、正確にはこの列車にはもうすでに何回か乗っていたので知ってはいた ただし、それは「大阪」や「京都」などに行く時で終着までは乗ったことはなかった 当時の記録にはこうある(以下↓)

 

1975年3月のダイヤ改正まで、東京~西鹿児島(現:鹿児島中央)には急行列車が走っていました。 列車名を「桜島」と「高千穂」といい、「桜島」は小倉から鹿児島本線、博多、 熊本を経由、「高千穂」は日豊本線、大分、宮崎を経由していました。
当時の運行時刻は下記の通り(1974年10月の時刻表より)

東京10:00発→名古屋15:14着19発→(門司で分割)→西鹿児島(熊本経由)11:43着/(宮崎経由)14:20着
熊本経由「桜島」の所要時間は下り25時間43分、
宮崎経由「高千穂」にいたっては下り28時間20分もかかっています。

 

そう、この急行列車は「高千穂」「桜島」の2本が門司で二手に分かれてそれぞれ東西別のコースを辿って最終的に終着駅の「西鹿児島」に着くというルートを辿っていたのだ 当時僕が乗ったのはこの「桜島」のほうだ

 

午前10時ちょうど、列車は東京駅を出発した 急行と言ったって車内は実に簡素なものだった シートは対面4席 背もたれは直立でクッションもほとんどない・・・

 

ここから24時間以上の長~い列車の旅が始まった ・・・以下後編へ続く

 

 


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