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Channel: ジミー矢島の日記 | 高円寺ライブハウス ペンギンハウス
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仲田修子話 125

その頃、修子たちはどのような日々を過ごしていたか ライブが無いときは修子は相変わらずハコやトラの仕事を入れていた 有海や増田もたまにハコに行ったりしていた ライブ活動のほかに修子たちはある活動をしていた それは毎月1度、吉祥寺の南側にある「井の頭公園」にある野外ステージでフリーコンサートを開くことだった コンサートのタイトルは「ロウソサエティー月例コンサート」...

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仲田修子話 126

当時修子はほかにも色々なコンサートの企画もした 修子がまだオリジナルの弾き語りでの活動を始める前、あるハコで仕事をしてたときのことだ あるお客から「とんでもなく下手な歌手が居る」と聞かされ「とんでもなくって・・・どれくらい下手なんだろう」と何だか興味を覚え、その人にその「下手な」歌手が出ているという店に連れていってもらった その歌手が出ていた店は渋谷のパルコの近くにあった...

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仲田修子話 127

このコンサートの出演者は修子とペーパーナイフの2人 それに芝居の出演者として「S」の2人など あとキ○○イのイトウくんといういう人物が出演していた このイトウくんというのは修子がジャズの仲間と交流があった頃からの友人で、フリージャズプレイヤーだった 最初彼はお芝居でワルに絡まれる役を割り当てられていたが「僕はこんな役やりたくない」とゴネて仕方なく絡むほうの役に変更されたりしていた...

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仲田修子話 128

最初の頃は数日に1回くらいのペースで北沢のアパートを訪れていた矢島 ときには話が盛り上がってすっかり遅くなって、もう終電も終わってしまうこともあった すると「じゃあ泊まっていきなよ」 そう修子に勧められてお宅に泊めてもらうことになる 実はこれは彼だけのことではなく、当時修子のアパートには遊びに来て泊まっていく友人が他にも何人も居た...

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仲田修子話 129

その頃、修子たちはライブ活動を段々と控えるよういなってきていた それまで出ていた目黒の「ちゃばん」・・・修子たちがそこでライブをすると驚くほどお客が集まるので、それに味をしめた店側は週に1度 それも平日を選んで修子たちを出演させていた 最初はまあ文句も言わずにそれに応えていた修子だったが、ある日事件が起きた なんと「ちゃばん」が修子に無断で「ぴあ」に勝手にライブ告知をしていたのだ...

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仲田修子話 130

それらの「ごっこ」の中でも一番盛り上がったイベントがあった それは「ツッパリング」と呼ばれた これは皆でツッパリ風の衣装とメイクをして街へ出て行く・・・そういう遊びだった 「ツッパリ」については増田がその道の「プロ」だったので、皆彼の指導の元衣装や髪型を整えていた その最中、あのみっちゃんが訪ねて来た しかも独りではなかった 彼女の後ろに1人の若い男性が居た みっちゃんがこう言った...

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仲田修子話 131

それから数日してあの青年から電話がかかってきた 「もしもし、ケンちゃんです あの・・・今度はツッパリングいつやるんですか?」 おやおや・・・と修子は思った なんだ、楽しかったのか! あのツッパリングは1度きり・・・そう思ってたのだが彼のために又やることにした そしてその予定の日、彼はやってきた その姿を見て修子はちょっと驚いた...

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仲田修子話 132

この一件でMとの関係も立ち消えになるかと思われた ところがその頃彼は別の話を修子に持ちかけてきた それは彼がプロデュースして修子とペーパーナイフのアルバムを出すということだった 話を聞いた限りでは悪くなさそうな条件だったので、とりあえず修子はそれを受け入れることにした   ところがいざレコーディングが始まるとこのMはとんでもない本性を次々に現し始めた   まず最初に修子を驚かせたこと...

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仲田修子話 133

修子は悩んだ 「私はあの子たちを見捨てるなんてことは絶対にできない!」 修子は決断した Mたちに対してこう言った 「このレコーディングの話はお断りする 私はあんたらと一緒にはやらない て言うか金輪際あんたたちとは関わらない こんなとんでもないことをして・・・恥を知れ!」 そう言ってスタジオのドアをばしんと閉め修子は北沢に戻っていった 帰りながら修子は考えていた...

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仲田修子話 134

修子たちが出て行って演奏すると観客席からはものすごい拍手と声援が来た オオウケだった そして演奏が終わっても「アンコール」の声があちこちから・・・しかしここはオープニングアクトの仁義としてそれは断って修子たちはステージから降りた そのあとステージに上がったのが「T」たち あんなに呑んでて大丈夫なのか? そう思ったら案の定・・・その演奏はどうしようも無かった...

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仲田修子話 135

修子はこう話し出した 「みんな知ってる? レコード業界の年間の総売り上げって豆腐産業とほとんど変わらないって・・・」 誤解されるといけないのでここで説明するが、これは豆腐産業を馬鹿にしてるわけではない 当時・・・70年代頃には「レコード業界」といえばそれこそまるで天下人のような勢いだった 「仲田修子話...

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仲田修子話 136

「私はライブハウスを作ろうと思う 誰の手も借りずに自分達だけの力で資金を集めて・・・自分達の納得のいく音楽活動をするための拠点を作るんだ」 「それで、これから皆で協力して稼いで店を作る資金を作ろうと思う この計画に賛同して私と一緒に活動してくれる気持ちのある人・・・それを”中核メンバー”と言うことにする そこまでは一緒には出来ないが、まあ何かの形で協力するという人を”外郭メンバー”とする...

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仲田修子話 137

修子はまたハコに戻った それまでのジーンズとワークシャツという衣装は封印してオリジナル曲も一斉歌わず、笑みを浮かべながら好きでもない曲を歌う・・・もう長年やってきた面白くも何ともない仕事・・・ ただ、以前とは違うところがあった 彼女は「独り」ではなかった しんどいハコの仕事を終えて家に帰ると、暖かい風呂と料理が待っていた 自分の話を熱心に聞いてくれる仲間も居た...

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仲田修子話 138

その「変な」という言葉にピンと来るものを修子は感じた 「すぐその物件を見に行こう 今!」 もうすっかり陽が暮れていたが、車に(その頃すでに有海は免許を取得して安い中古車も手に入れていた)4人で乗り込み、高円寺に向かった...

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仲田修子話 139

「ここはねえ・・・太平洋戦争中に大家さんが防空壕のために掘ったんだよ 全部自分でやって 終戦になって埋めてしまうのは勿体無いということで、店舗に作り直してテナントとして貸し出していたんだよね」 その大家の家というのはその物件がある建物のすぐ裏の同じ敷地内にあった だからその物件は大家の敷地の庭の下にある・・・そういうことだった その”防空壕”という言葉が修子の心をくすぐった...

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仲田修子話 140

試しに柱の塗装を少し擦って剥がしてみると下はタイル それも真っ黒なタイルが貼られていた 「これだよ、これのほうが絶対にいい!」 そういうわけで修子たちのそこでの最初の作業は、その柱に塗ってあるペンキを剥がすということになった 修子が先頭に立って皆で作業をした ペンキ剝がしの溶剤を塗装面に塗り、金属製のヘラでこすり取る 長年ずうっとそうだったせいか、塗料はなかなか剥がれ落ちない...

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仲田修子話 141

東京は杉並区 高円寺駅から歩いてわずか4~5分のところにオープンした「猫屋敷」 それは修子たちの汗の結晶で彼女にとっても初めて自分の「城」になるものだった もちろん「城」と言ってもまあ普段は飲み屋なので、お客が来なければ話にならない...

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仲田修子話 142

そうこうしているうちに世間はもうそろそろ夏の気配を漂わせ始めていた 修子はずうっと考えていた 毎日かなり真剣に考え込んでいた この猫屋敷というスポットを作ったまでは良かった しかし、相変わらず客足は伸びない・・・このままではこの「砦」の中に篭城したまま全員が「餓死」する恐れさえある・・・このままではマズい そうしてついに決断をした 修子たちは再び「ハコ」に出て稼ぐことにしたのだ...

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仲田修子話 143

その当時流行ってる「ベストヒットナントカ」などに出てくるような新しい曲もどんどんレパートリーにしていかなければならなかったので、バンドで練習もする必要があった その練習場は大田区にあった瀬山の実家・・・そこはものすごく大きな建物で、なんとその中に四畳半の「茶室」があった 室内には瀬山のドラムセットが置いてあった そこがバンドの練習場だった...

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仲田修子話 144

「ファニーキャッツ」は浜松のビアガーデンへも行った 6月と8月の2回・・・なぜ1ヶ月間が空いてたかというと、そのビアガーデンでは同じバンドが2ヶ月続けての出演はできない決まりがあったからだ バンドの宿舎は店が借りてくれたマンション、食事も3食賄いだったので、金を貯めるには好条件だった...

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