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Channel: ジミー矢島の日記 | 高円寺ライブハウス ペンギンハウス
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仲田修子話 145

せっかくの皆の汗と涙の結晶をドブに捨てることだけは避けなければならない かつて修子自身が工場労働者から医療→レズビアンクラブ→アニメーター→バニーガール→弾き語り歌手と転々と職を変えたのも「率良く稼げる仕事」を求めてだった そしてある日、修子にひとつのヒントが浮かんできた それは数年前に見た光景・・・ 渋谷に「ライオン」というクラシックの名曲喫茶がある 昭和元年開業というからものすごい老舗だ...

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仲田修子話 146

「今度は・・・音楽のスタジオをやろう!」 もちろん他のメンバーとも慎重にミーティングを重ねたことの結果だが、修子はこう考えた 「これからはバンドブームがきっと来る 今まで音楽というのは聴く・・・受けるものだったが、これからはその聴き手だった人たちが自分でやり、送り手になろうとする・・・そういう動きがきっと出てくる」 「バンドブーム」や「カラオケブーム」がやってくるのは80年代に入ってからだ...

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仲田修子話 147

スタジオを作る場所はJR総武線の「大久保駅」の目の前、徒歩1分 そこにあったマンションの一室を改装して造るべく、すでに契約も済ませてあった ところがいざ工事に入ろうとしたとき、困った問題にぶち当たった 修子はこの工事もあの「猫屋敷」を請け負ってくれた「棟梁」に頼むつもりでいた ところが彼はちょうどその時他の建築の仕事を請け負っていて、当分体が空かないということを知らされた...

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仲田修子話 148

矢島はその当時は猫屋敷の仕事を任されていたので基本的には工事には参加してなかったが、それでも店が休みのときや昼間など、時間が空くときは時々現場に行って手伝っていた ある日、その日はいよいよスタジオ内にアップライトピアノが搬入されることになってたのだが、その受け入れの当番を矢島が任された 待っているとピアノの運送業者がやってきた...

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仲田修子話 149

いよいよ「大久保スタジオ」の営業が始まった 「猫屋敷」のときとは違ってオープンしたからといって、友人や知り合いがぞろぞろやって来てくれるわけではない 初日から全くのフリーの利用者の予約を”1”から受けていかなければいけない...

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仲田修子話 150

70年代の終り近くに「第一次バンドブーム」というのが起きた 前にも書いた「サザンオールスターズ」や「世良正則とツイスト」などというバンドが次々にヒットチャートのトップを飾り、一時は低滞していた「RCサクセション」がフォークバンドからロックバンドへとスタイルを変えブレイクしていた 音楽の世界では1970年代後半...

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仲田修子話 151

その頃から「バンド文化」と言えるようなものが生まれてきた それは主にライブハウスなどから発生していた...

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仲田修子話 152

「日本のパンクロックって今どうなってるんだろう?」 そういう素朴な興味がその当時修子に芽生えてきていた その当時はアメリカで「パティー・スミス」「ラモーンズ」など、イギリスで「セックスピストルズ」などが出てきて一気にパンクロックブームが加熱したが、また同時にあっという間にブームが終わったり変化したりと目まぐるしい状況だった...

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仲田修子話 153

オレンジスタジオがオープンしてしばらく経った頃、ちょっと懐かしい人物から修子へ連絡があった それは修子が以前弾き語りやバンドのハコの仕事でお世話になってた、プロダクション「ジュダス」の社長の「エンチョウ」からだった 「オサムちゃん久しぶり! 元気にやってる? あのさ・・・ちょっと相談があるんだけどさ・・・」 その相談と言うのは修子のオリジナル曲をレコーディングしたい...

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仲田修子話 154

さて、皆さんは「猫屋敷」という店があったのを覚えているだろうか 修子たちが営業バンドの仕事から「大久保スタジオ~オレンジスタジオ」の経営に奮闘してい た間にも「猫屋敷」ではネコマスとジミーが地道に”しぶとく”頑張っていた オープンして3年を過ぎた頃には常連客もかなり増えて、営業成績もそこそこ良いところまで来ていた...

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仲田修子話 155

そこで当時ちょっとブームになっていたある鳥類の名前を持って来て店の名前にした 「ペンギンハウス」・・・と こうして今からちょうど33年前(2017年現在)1984年の10月27日に高円寺北口、純情商店街にペンギンハウスはオープンした 猫屋敷のほうはそのまま続けて営業することにした...

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仲田修子話 156

普段はすごく気の優しいそして最高のブルースギターを弾く「テルちゃん」だが、それまで鉄筋工の仕事で鍛え上げた身体はまるでプロレスラーのようで、それ以前もヤクザ相手にしょっちゅう喧嘩をしていた彼にしてみれば、そこらのヤンキー小僧の相手など赤子の手をひねるくらいのものだった その乱闘には有海、増田、瀬山そして着物姿の修子まで参加していた あっという間にチンピラ連中はボコボコにされた...

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仲田修子話 157

ペンギンハウスがオープンしてから5年位経ったあたりから、オレンジスタジオの売り上げが段々下がってきた それまで続いていた「バンドブーム」がテレビで放映されていた「いかすバンド天国(注)」などのブレイクを最後に徐々にしぼんで行き、また他のビジネスでもよくあるように新たに参入してくる同業者が増えてきて、減り始めたお客の奪い合いになってきていた...

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仲田修子話 158

再開した修子バンドのライブは2ヶ月に1度くらいのペースで行なわれた 彼女のバンドはあっという間に人気に火が付いた ライブはいつも大盛り上がり 来てくれるお客の数が毎回100人以上になるので、ペンギンハウスでの演奏は無理になってしまった(座ってだと40人位が限界で、店に入れないお客も多数出てしまっていた)...

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仲田修子話 159

その当時彼女の作った曲には「ミッドナイトスペシャル」「狼の子守唄」など数々の名曲がある その後も修子はオリジナル曲を次々に創作し続けている その内容はファンキーで楽しく、誰でも口ずさみたくなるようなものだったり、深くスピチュアルな部分を多く掘り下げたようなものになっていった...

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仲田修子話 160

そこでのカウンセリングはこういう形式だった テーブルを挟んで座りながら対話形式で行われる 先生はメモを取りながら質問したり話をしたりする まず最初に「どうしてここに来ようと思ったのですか?」という質問から始まった・・・ 修子は自分が辛くてたまらないと訴えた 先生はそれを聞き、こう訊ねた 「何が辛いですか」 「弟が自殺してしまったことが辛いです」 「それを人に言ったことはありますか?」...

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仲田修子話 161

ところでこの頃に修子は、それまでずうっと吸っていた煙草をぴったりとやめた そのきっかけになったのは修子の昔からの友人の女性のある一言だった 「修子さんの声は宝物だよ」 それを聞いて修子は思った「そうか、そういうふうに期待していてくれる人をがっかりさせるわけにはいかない 自分のノドのことを大事にしなくちゃ」 それをきっかけに修子は喫煙をやめることにした...

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仲田修子話 あとがき

皆さん、著者のジミー矢島です 「仲田修子話」全161回・・・お楽しみいただけましたか? 私のつたない文章でどこまでちゃんとお伝えできたのか、不安もありますが・・・とにかく全力で書かせていただきました この連載が始まったのが今年(17年)の5月からでした その頃、ペンギンハウスのホームページに載せる記事やコンテンツの新しい素材探しに苦労していた私に仲田修子が 「じゃあ私の伝記を書いてくれない?」...

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新連載 予告

皆さん、「仲田修子話」にこれまでお付き合い下さりありがとうございました ここでは次の連載の予告をさせていただきます 今度はもろ「ギター」の話です 私、ジミー矢島が17歳でギターを弾き始めて今まで影響を受けたりコピーをさせてもらった様々なギタリストやシンガーたちに焦点を合わせ、彼らの奏法の解説を文章と資料映像、それに解説の動画も入れながら紹介していこうと思います...

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追悼 遠藤賢司(前)

このところ訃報が続いていた FOOLSの伊藤耕が亡くなってつい先日葬儀が行われたかと思ったら、一昨日は亀淵友香、昨日はニューオリンズR&Bを代表するファッツ・ドミノの訃報まで飛び込んできた しかし、僕が一番ショックを受けたのは「遠藤賢司死去」のニュースだった 今年の春に「加川良」が急性白血病のため亡くなったのもショックだったが、今度はさらにそれより強い 遠藤氏と僕のつながりはそれほど無い...

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