ギターギター 77
そのブルースマンの名前は 「ロバート・ナイトホーク Robert Nighthawk」 本名をロバート・マッカラム( Robert McCollum )といい、1909年にアーカンソー州ヘレナで生まれました。 戦前は南部で活動し数枚のレコードを出しています...
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さて、ミシシッピからシカゴにやってきたブルースマンの中で「マディ・ウォーターズ」とも「ロバート・ナイトホーク」とも違うスライドギタースタイルで人気を博した男がいました その名は「エルモア・ジェイムス(Elmore James)」...
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まず彼のバンドサウンドですが、マディ・ウォーターズたちいわゆる「シカゴ本流」とはかなり違っていました その一番違うところは彼のレコーディングには「ホーンセクション」が加わることが多かったことです ブルースハープはごく初期に同時期に活動していた「サニーボーイ・ウィリアムソンⅡ」と一緒に吹き込んだものが有るくらいで、シカゴブルースには付きものと言えるブロウハープは彼のバンドサウンドには入りませんでした...
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さて、エルモアというとあのミディアム3連ビートの「エルモアスタイル」ばかりに注目が集まりますが、そうではないたとえばスライドを用いないギタースタイルとか、ものすごくアップテンポのブギの曲もやっています 次に紹介するこの曲のイントロをそのままあの「ダウンタウン・ブギウギバンド」が「スモーキングブギ」でカバーしてますね...
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「デトロイト」という街はシカゴから東へ約300キロ、シカゴと同じように「五大湖」の中の「エリー湖」「ヒューロン湖」に面した人工約700万人の都市です かつては自動車産業で栄えた工業の街でしたが、日本の車がアメリカ全土に普及されるとそれに伴いどんどん衰退して今は人口もどんどん減っているそうです そしてこの街にはとても有難くない名称が付けられています...
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ジョンリーのギタースタイルは驚くほど個性的です まずチューニングですが「オープンGです」 同じくミシシッピクラークスディル出身のマディも最初はオープンGで弾いてたのですが、バンドをやるようになってからはレギュラーチューニングに変えたのに対して、ジョンリーは終始そのスタイルを変えることはありませんでした スライド奏法はやりません...
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さて、ここまで「マディ・ウォーターズ」「エルモア・ジェイムス」「ジョン・リー・フッカー」といわゆる「ダウンホーム」と呼ばれる泥臭いブルースばかり紹介してきましたが、ブルースの歴史を語る・・・いやいや別にここはブルースの歴史を語るコーナーではありませんでしたが、ギタースタイルということに絞ってもミシシッピ→シカゴ(デトロイト)という以外の流れもありました たとえばミズーリ州「カンザスシティー」...
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さて、もう一度この曲を聴いてください まず印象的なのはイントロの頭に入ってくるリフですね まさにジャズのい香りがぷんぷんとしてくるフレーズ・・・専門的な解説になりますがここは「G9⇔G13」・「F9⇔F13」・「D#9⇔D#13」・「D9」という流れ・・・実際に弾いてみるとこういう形 お洒落なフレーズですよね! そこからソロに入っていきますが、そのフレーズ1つ1つが本当にムダが無い...
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ところで、Tボーンというとちょっとほかのギタリストと違ったギターの弾き方・・・いや、構え方をしていました こういった感じです こうやってギターを上向きに・・・まるでラップスチールギターのように抱えて・・・なんか「駅弁」売ってるおじさんみたいですね(笑)...
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とにかく今やギターといえばブルースの中では”花形”ですが、これもT・ボーン・ウォーカーが居たからこそです そして、彼のフォロワーはそれこそ数えきれないほど居ますがまずこの人ですね 彼自身も「ブルースギターの革命家」と言われてますが、最初は完全にT・ボーンのフォロワーだった・・・のですよ! そしてこの人も・・・そうなんですよ 面白い映像が残ってました The...
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時は1930年代のミシシッピ ”女癖の悪い”ロバート・ジョンソンは相変わらず性凝り無く人妻に手を出し続けていました ある時期、ロバートは1人の女性と付き合っていました 自分よりかなり年上だった女性・・・彼女には息子が居ました 年齢はほとんどジョンソンと変わらない・・・しかもその息子の名前も「ロバート」といいました おまけにこの”息子”もブルースをやっていました そう、この「息子」の名前・・・それは...
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サニーボーイがシカゴに拠点を移すのとあわせてロックウッドもシカゴへと移動します しかし、40年代に自分も歌っていた彼ですがその後はひたすらバンドのバックギタリストとしてセッションプレイヤーとしての活動が続きました そんなロックウッドがはじめて自分がメインのアルバムを「デルマーク」から出したのが1070年代に入って 彼がもう60代になってからでした そのアルバム「Steady Rollin...
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ここであらためてロバート・ロックウッドjrのギターの魅力を探ってみましょう ただし、ソロギターではなくバックギターについてです ミシシッピでサニーボーイ・ウィリアムソンのバックで弾いてた頃から、彼のギターにはとても魅力のある特徴がありました たとえばこの曲・・・ ここでは「9th」コードをうまく使ったバッキングを聴かせています...
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さて、では実際に弾いてみましょうか まずはスロウの曲でロックウッドがよく使うパターンです 次はちょっとアップテンポのミディアム3連の曲・・・2つのパターンで弾いてますが、前半はロックウッドのファーストアルバムで弾いてたリフパターンです 一見簡単に聴こえますが・・・実際に弾いてみるとかなり難しいです 彼はこの曲中でずうっとこのパターンを弾いてるのです 後半は日本公演のときに使ってたパターンです...
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ロバート・ロックッドJRは1974年に初来日 そして1985年にも再来日 このときは日本のブルースピアニスト有吉須美人もバックに素晴らしい演奏を残しています その後も積極的に演奏活動を続け、80年代~21世紀になっても現役を続けました そして素晴らしいのはただ「レジェンド」としてそこに居たのではなく、老齢になっても常に自分の音楽性を磨き進歩し続けました...
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“この人”のことは書こうか書くまいか・・・ちょっと悩みました あまりにビッグネームですし、誰もが知ってる・・・いろいろな人がすでに書いたり紹介してるので私が”あえて”書くまでもないのかな・・・とも思いましたが。ブルースギターの歴史の中でやはり絶大な貢献と影響を持つこの人のことを抜かすわけにはいかないか・・・そう思ったのでやはり書きます その名は「B・Bキング B B KING」...
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BBキングが彼のスタイルを完全に確立し、そしてもっとも脂が乗ったのは60年代に入ってからだと思います もうこの時期にはギターもあのBB節といわれるようなものが絶頂期に入っていますね そして、黒人の聴衆にも最も受けていた・・・つまりブルース全体が「最後の輝き」を放っていた時期でもあると思います...
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私は「BBキングとルイ・アームストロングは共通するところが多くある」と思います 方やブルース、方やジャズの世界でそれぞれ革新的な奏法を生み出し、そして天才と言われた...
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